薬剤師の転職の実態について知りたいと悩んでいませんか？
薬剤師の転職が厳しいと聞いてしまうと転職できるか不安になりますよね。
結論としては、近年、薬剤師の転職は厳しい傾向になってきています。
臨床教育を重視するために、２００６年に薬学部へ６年制が導入されました。
６年制導入に伴って薬学部の数が２００３年から２００８年までの間に２８学部も新増設されています（※参考：参文部科学省 R３年薬学部設置状況）
しかし、薬学部の増設は教育的配慮に出たものなので、実際の医療現場である医療施設や調剤薬局は増設されていません。
薬学部が増えたことによって薬剤師の供給が増加したことから、供給過多の状態になるおそれがあります。
また、２０１９年にコロナ感染症が蔓延してからは患者が受診控えをするようになり、薬局などの売り上げが大幅に下がってしまい、倒産する薬局が後を絶ちません（参考：「調剤薬局」の倒産が過去最多、コロナで受診控えが響く)。
そのため、コロナの影響によって供給過多への傾きに拍車をかけることとなるでしょう。
しかし、厳しい状態になるといっても転職ができないというわけではありません。
他の人よりも多くの情報を集め、転職に必要な能力を身につけることができれば、きっと転職を成功させることができるでしょう。
今回は、薬剤師の転職事情について詳しく解説していきます。
この記事を読めば、薬剤師の転職事情についてよくわかるはずです。
目次（content）
１章 薬剤師が転職したいと感じる瞬間５つ！
努力して資格を取得して面接を通過しても、労働条件や職場の雰囲気などとウマが合わないということはよくあります。
ここでは、薬剤師の方が転職したいと感じる瞬間５つをピックアップしてみたので、当てはまるものがあるかチェックしてみてください。
転職したいと感じる瞬間２：人間関係に不満がある
転職したいと感じる瞬間３：仕事内容に不満がある
転職したいと感じる瞬間４：患者からのクレームに耐えられない
転職したいと感じる瞬間５：他に労働条件がいい場所を見つけてしまった
それでは順番に説明していきます。
１－１ 転職したいと感じる瞬間１：残業時間が長い
転職したいと感じる瞬間の１つ目は、残業時間が長いことです。
薬価改定などにより薬局の経営状態が厳しくなることがあります。
この影響によって薬局は人件費削減を行うことがあり、薬局内における薬剤師の数を増やさないことがあるのです。
例えば、店舗に薬剤師が自分一人しかおらず、１日４０枚を超える処方箋を処理しなければならない状況だと、残業することが多いでしょう。
また、調剤薬局ではクリニックと営業時間をそろえているところも多く、昼に２時間程度の休憩時間を設けていることもあります。
そのため、休憩時間に残業時間を加えると、薬局内に拘束されている時間が長くなってしまうのです。
薬剤師の残業時間については、以下の記事で詳しく解説しています。
１－２ 転職したいと感じる瞬間２：人間関係に不満がある
転職したいと感じる瞬間の２つ目は、人間関係に不満があることです。
薬剤師は、閉鎖的な環境で継続的にコミュニケーションをとることになるので、一度人間関係が悪化すると歯止めが効きません。
例えば、同じ職場の人とウマが合わないような場合には、仕事に来るたびにストレスを感じてしまうでしょう。
また、仕事柄ミスが許されないので、そのプレッシャーから些細なことでもストレスを感じてしまうことがあります。
そのため、小さな出来事でも人間関係のトラブルが重大な問題へと発展しやすいのです。
１－３ 転職したいと感じる瞬間３：仕事内容に不満がある
転職したいと感じる瞬間の３つ目は、仕事内容に不満があることです。
薬剤師の仕事内容は職場によって大きく違ってきます。
実際に働いてみるまでは、自分の考えていた仕事内容と一致しているかはわからないこともあるでしょう。
薬剤師の仕事としては、調剤などの単純作業が多く飽きてしまう人もいます。
他にも、職場によって扱う薬に偏りが出てしまうので、知識を忘れてしまうことに不安を感じる人もいるようです。
自分の描いている仕事と実際の仕事内容とのズレにストレスを感じてしまうのです。
１－４ 転職したいと感じる瞬間４：患者からのクレームに耐えられない
転職したいと感じる瞬間の４つ目は、患者からのクレームに耐えられないことです。
薬剤師は、患者さんとも関わり合いのある職業です。
薬に関する説明が不足していたり、薬局での待ち時間が長かったりすると患者さんからクレームが入ることもあります。
自分は十分にやったつもりでも、患者さんが満足いかなかったときはクレームを入れられてしまうのです。
薬剤師と患者さんがお互い配慮し合えればよいのですが、現場ではそう上手くはいきません。
努力とは裏腹にクレームばかり増えていくと、次第に気が滅入ってしまうのです。
１－５ 転職したいと感じる瞬間５：他に労働条件がいい場所を見つけてしまった
転職したいと感じる瞬間の５つ目は、他に労働条件のいい場所を見つけてしまったことです。
薬剤師と一口にいっても、その収入の程度や作業の量はピンキリです。
同じ薬局勤めでも顧客が多く人手不足の場合には、労働量が増える代わりに収入も増えやすいです。
このような職場では、体力に自信のない方は長続きせずにすぐ転職してしまう傾向にあります。
他方で、顧客も少なく作業量も少ない場合、他の薬局の場合と比べて収入は見劣りしてしまうかもしれません。
労働時間が増えてもいいから収入が欲しいという方には、合わないこともあるでしょう。
そのため、勤めている職場に不満がある場合に、自分に合った労働条件の職場を見つけると、転職したいと考えるようになるのです。
２章 薬剤師の転職が厳しい原因３つ！
一昔前は、国家資格さえ持っていれば転職は楽な傾向にあるとされていました。
しかし、最近は資格を持っているだけでは転職が厳しい傾向になってきています。
転職が厳しい原因としては以下の３つが考えられます。
原因２：患者の受診率の低下/需要の低下
原因３：薬価改定などの影響
それでは順番に説明していきます。
２－１ 薬剤師の増加
２００６年に薬学部に６年制が導入され、薬剤師国家試験の受験資格は６年制コースの卒業へと変更されました。
この導入に際して、各大学で薬学部を新設する動きが活発となりました。
当時は薬剤師が不足していたので、就職先に困らない薬学部が目を付けたためです。
しかし、現在では薬学部の新設による薬剤師の増加で、人手不足が解消されつつあります。
厚生労働省の発表では２０４５年には、薬剤師の供給が過剰になるとされているのです（厚生労働省 薬剤師の需給推計【案】)。
また、薬剤師の転職市場について、転職エージェントである薬キャリの紹介会社は６２．５％が企業優位と回答しています（2021年の薬剤師転職市場はどうなる？）。
そのため、転職市場において薬剤師側が優位だと言い切ることは難しいでしょう。
２－２ 患者の受診率の低下
２０１９年にコロナ感染症が蔓延してからは患者が受診控えをするようになりました。
コロナの影響を受けて、薬局などの売り上げが大幅に下がってしまい、倒産する薬局が後を絶ちません。
薬局が倒産すると、薬剤師の就職先が減少することにもなってしまいます。
薬局数の減少と先に見た薬剤師の増加を踏まえると、これから薬剤師の転職の競争率は上昇していくでしょう。
２－３ 薬価改定などの影響
薬価改定とは、市場実勢価格に合わせて薬価を引き下げることをいいます（※参考：薬価改定のしくみ）。
医療用医薬品市場では、医療機関から患者に渡るまでの市場実勢価格とは異なり、製薬企業から医療機関などに降りるまでは自由競争が行われています。
この自由競争で決められた価格を薬価といい、一般的に薬価は市場実勢価格より低く定められます。
一見すると、薬価改定によって薬価が引き下げられることは、薬局の利益が大きくなるようにも思えます。
しかし、薬価の引き下げに伴って、市場実勢価格も引き下げられてしまうことが多いのです。
薬価が下落すると薬局が得られる利益も減少してしまい、薬局の経営状態が悪化するおそれがあります。
そのため、経営状態の悪化によって薬局の雇用数が減少したり、雇用条件の悪化に繋がってしまうのです。
３章 薬剤師が転職に失敗してしまう理由３つ！
薬剤師の転職は、現状においては難化傾向があるにすぎません。
そのため、まったく転職先が見つからないという方は少ないでしょう。
しかし、今後薬剤師の転職は厳しくなっていくおそれが高くなります。
そこで、以下では転職に失敗しやすい理由を例示してみました、例示にあてはまる方は注意が必要です。
理由２：理想が高い
理由３：年齢が高い（４０代以上の薬剤師）
それでは順番に説明していきます。
３－１ 理由１：転職回数が多い
薬剤師が転職に失敗してしまう理由の１つ目は、転職回数が多いことです。
転職回数が多いと、採用する側に離職しやすいという悪印象をもたれてしまうおそれがあります。
すぐに離職されてしまうのであれば、他の転職回数の少ない薬剤師を雇った方が長続きしやすいので、再び雇うよりもコストが安く済むのです。
また、最近の市場の変遷によって企業優位へと変わりつつあることから、転職を繰り返している薬剤師は避けられやすいでしょう。
さらに、転職が有利となりやすいかかりつけ薬剤師は、勤めている薬局に１年以上在籍していることが要件とされています。
そのため、短期間に転職を繰り返してしまうと転職が失敗しやすくなってしまいます。
３－２ 理由２：理想が高い
薬剤師が転職に失敗してしまう理由の２つ目は、理想が高いことです。
薬剤師は資格が必要な仕事なので、高いスキルがあればそれだけ有利になります。
しかし、スキルが高いとはいえないのに、実力に見合わない労働条件を探そうとすると転職は厳しくなるでしょう。
例えば、人手不足が緩和されつつある関東圏で高収入を狙おうとすると、相応のスキルを要求されることになります。
３－３ 理由３：年齢が高い（４０代以上の薬剤師）
薬剤師が転職に失敗してしまう理由の３つ目は、年齢が４０代以上であることです。
薬剤師の採用には高いコストがかかるので、将来性を踏まえた採用がされやすいです。
最近では人材が充足されてきているので、尚更コストカットを目的とした採用の仕方をするでしょう。
そのため、採用する側はポテンシャルの高い若手を優先しがちになるので、ベテランの薬剤師は後回しとなるおそれがあります。
しかし、４０代以上でも実際に現場で培ったスキルやノウハウをしっかりとアピールできれば、即戦力として採用される可能性も十分にあるでしょう。
４章 薬剤師が転職において求められる資質５つ！
転職市場が厳しくなってきても、実際に転職を成功させる薬剤師はいます。
成功する薬剤師は、転職を有利に進めるための資質を兼ね備えているのです。
以下では、転職市場で他の薬剤師より有利になりやすい資質を５つ紹介します。
資質２：コミュニケーション能力
資質３：在宅医療の経験
資質４：管理薬剤師の経験
資質５：学習意欲の高さ
それでは順番に説明していきます。
４－１ 資質１：調剤経験
薬剤師が転職において求められる資質の１つ目は、調剤経験があることです。
薬剤師の仕事は職場によって大きく異なりますが、中には調剤を行わない企業もあります。
しかし、調剤薬局は減少傾向にあるものの、ドラッグストアが調剤薬局を併設する動きが活発となってきています。
調剤経験が求められる範囲が拡大しているのです。
また、人手不足のところでは調剤経験のない人をフォローする余裕がないので、仕事についていけないと感じてしまうこともあるでしょう。
そのため、調剤経験は薬剤師に求められている資質といえます。
４－２ 資質２：コミュニケーション能力
薬剤師が転職において求められる資質の２つ目は、コミュニケーション能力です。
薬剤師は、仕事で医師や仕事仲間だけでなく、患者さんとのコミュニケーションをとることが要求されます。
例えば、服薬指導や在宅医療において、直接患者さんとの話す機会があります。
患者さんとの関係では、信頼関係を築くために特に傾聴力が必要とされています。
他方で、医師や仕事仲間との関係では、言葉遣いや要点をまとめて伝えられる能力が必要とされます。
薬剤師は受動的・能動的な能力の両方が要求されていることから、これらをそつなくこなせる人が求められているといえるでしょう。
４－３ 資質３：在宅医療の経験
薬剤師が転職において求められる資質の３つ目は、在宅医療の経験です。
在宅医療は、入院している人が家に帰りたいと言った場合に、実際に家で療養を行うものです。
日本では高齢社会が進行してきたことから、地域包括ケアシステムの構築が推進されています。
地域包括ケアシステムとは、要介護状態の人でも自分らしい暮らしを続けられるように医療や介護等が一体的に提供されるシステムをいいます。
在宅医療が社会的に求められるようになっているのです。
また、６５歳以上の人口は２０４２年にピークを迎えるとされており、これからも在宅医療の需要は高まっていくでしょう。
そのため、在宅医療の経験は転職において有利に働くと考えられます。
在宅医療未経験であっても、携わっていきたいなどその意欲を示せば評価に繋がりやすいでしょう。
４－４ 資質４：管理薬剤師の経験
薬剤師が転職において求められる資質の４つ目は、管理薬剤師の経験があることです。
管理薬剤師になるために必要な要件や試験はありませんが、実際上は業務や法律に関する深い知識に加えて、キャリアアップへの積極性も必要となります。
管理薬剤師になるためのハードルが高いので、管理薬剤師の経験を積んでいる人は貴重なのです。
また、管理薬剤師は、薬局に一人は置かなければなりません（薬機法７条２項）。
そのため、管理薬剤師が辞める予定のある場合や、これから新設される薬局であれば、管理薬剤師の経験が評価されやすいでしょう。
１項 薬局開設者が薬剤師であるときは、自らその薬局を実地に管理しなければならない。ただし、その薬局において薬事に関する実務に従事する他の薬剤師のうちから薬局の管理者を指定してその薬局を実地に管理させるときは、この限りでない。
２項 薬局開設者が薬剤師でないときは、その薬局において薬事に関する実務に従事する薬剤師のうちから薬局の管理者を指定してその薬局を実地に管理させなければならない。
４－５ 資質５：学習意欲の高さ
薬剤師が転職において求められる資質の５つ目は、学習意欲の高さです。
薬剤師の仕事は、学部で勉強した知識に加えて経験がものをいう世界なので、新しい知識を得ようとする姿勢は評価してもらえます。
しかし、いわゆるポテンシャル採用の枠なので、どのように評価するかは人事による評価次第なので過信は禁物です。
学習意欲の高さは、他の資質に付加する形でアピールするようにしましょう。
５章 薬剤師が転職の厳しさを超えるためのコツ３つ！
転職に有利な資質を備えていない場合でも、やり方によっては転職を成功させることができます。
以下では、転職を成功させるコツを紹介します。
コツ２：実際に足を運んでみる
コツ３：転職エージェントを利用する
それでは順番に説明していきます。
５－１ コツ１：自己分析をする
転職の厳しさを超えるコツの１つ目は、自己分析をすることです。
自己分析をして転職理由を明確にしておくと、面接において自己PRをしやすくなります。
また、転職したいと感じた原因は、転職先に求める労働条件となりやすいです。
例えば、残業時間が長いことに不満があったのであれば、人手不足に悩んでいない職場を探すことになるでしょう。
さらに、転職理由が明確であれば、それに沿って職場を探すことができるので、自分が興味を持った職場を見つけやすいです。
そのため、志望動機などから職場に対する理解やモチベーションを採用担当の方に伝えやすく、転職が成功しやすくなるでしょう。
５－２ コツ２：実際に足を運んでみる
転職の厳しさを超えるコツの２つ目は、実際に足を運んでみることです。
求人サイトや転職エージェントだけでは、実際の職場の雰囲気まではわかりません。
職場の雰囲気を確認しておかないと、自分がイメージしていた職場とは違っていたことから転職を繰り返してしまうなんてことになりかねません。
そのため、希望の転職先には実際に足を運んでみるのがいいでしょう。
足を運ぶのが難しい場合には、転職エージェントや口コミサイトで情報を集めてみるのもいいかもしれません。
５－３ コツ３：転職エージェントを利用する
転職の厳しさを超えるコツの３つ目は、転職エージェントを利用することです。
薬剤師の転職エージェントは、あなたの能力に合わせて求人を紹介してもらうことができます。
また、転職活動が成功するように親身になってあなたをサポートしてくれることでしょう。
転職エージェントの中には、一般には出回っていない非公開求人を紹介してもらえる可能性もあります。
そのため、可能であれば転職エージェントを利用する方がよいでしょう。
６章 転職エージェントの比較！
転職エージェントを利用する際に気を付けるべきことがあります。
薬剤師は忙しい職業なので、仕事の片手間に転職活動をすることは難しいと思います。
探す時間のないあなたに適した求人を紹介してくれる転職エージェントである必要があるのです。
そのため、求人提供のために薬剤師という職業への理解の深さが重要となってくるのです。
以下では、薬剤師への理解が深い転職エージェントを４つ紹介します。
転職エージェント２：ジョブデポ薬剤師
転職エージェント３：薬キャリ
転職エージェント４：お仕事ラボ
それぞれが異なる特徴を有しているので、エージェントを併用することが転職成功のカギとなるでしょう。
各エージェントの比較は以下のようになります。
| ファルマスタッフ | ジョブデポ薬剤師 | 薬キャリ | お仕事ラボ | |
| 地域 | 日本全国 | 日本全国 | 日本全国 | 日本全国 |
| 年齢 | ２０～５０ | 全年齢 | ２０～５０ | 全年齢 |
| 求人数 | 約４万件 ※非公開求人あり |
約４千件 ※非公開求人多数 |
約３万件 ※非公開求人あり |
約３万件 ※非公開求人あり |
| 雇用形態 | 正社員 アルバイト・パート 派遣派遣社員 紹介予定派遣 |
正社員 パート |
正社員 契約社員 アルバイト・パート 派遣社員 |
正社員 紹介予定派遣 派遣 パート |
| 職場形態 | 調剤薬局 病院・クリニック ドラッグストア 一般企業 その他 |
調剤薬局 病院・クリニック ドラッグストア OTC販売 その他 |
調剤薬局 病院 OTC販売 一般企業 その他 |
調剤薬局 病院・クリニック ドラッグストア 一般企業 その他 |
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それでは順番に説明していきます。
６－１ 転職エージェント１：ファルマスタッフ
転職エージェントの１つ目は、ファルマスタッフです。
ファルマスタッフは、就業先にコンサルタントが直接訪問しているので、情報の精度が高いです。
公開求人数がとにかく多く、４万件以上もの公開求人を保有していることが特徴として挙げられます。
特に調剤薬局に関する情報が多いことから、質の高いアドバイスが期待できるでしょう。
また、転職先とのミスマッチが少なくなるように、転職先とあなたの雰囲気を考慮したうえで求人を紹介してもらうこともできます。
高収入求人も多いので、年収アップを狙っている方にもおすすめです。
６－２ 転職エージェント２：ジョブデポ薬剤師
転職エージェントの２つ目は、ジョブデポ薬剤師です。
ジョブデポ薬剤師は、アドバイザーと相談しながら、希望する条件の職場を探したい方におすすめです。
ジョブデポ薬剤師は、公開求人数は約３千件程度ですが、非公開求人と合わせると約８万件もの求人数を保有しています。
そのため、非公開求人の多さから、大手では紹介してもらえないような求人を紹介してもらえることもあります。
また、細かい条件で求人を探すことができるので、欲しい情報を拾えないということはないでしょう。
例えば、意外と少ない地方の求人であっても、条件を設定すれば探しやすいのです。
６－３ 転職エージェント３：薬キャリ
転職エージェントの３つ目は、薬キャリです。
薬キャリは、今すぐにでも転職したいと考えている薬剤師の方や、ママ薬剤師の方におすすめです。
求人を最短即日で紹介してもらえるほど連絡が早いことが特徴として挙げられます。
また、ママ薬剤師に関する特集を組んでいることから、ママ薬剤師は希望に合う求人を探しやすいでしょう。
さらに、薬キャリは担当者の専門性が高いので、求人票だけではわからない情報を提供してもらえることもあります。
６－４ 転職エージェント４：お仕事ラボ
転職エージェントの４つ目は、お仕事ラボです。
お仕事ラボは、担当者からのサポートが厚く細部までヒアリングしてもらえます。
そのため、求人紹介後の定着率が高いので、丁寧に転職活動をしたい方におすすめです。
また、希望の求人がない場合には逆指名をすることができます。
コンサルタントがあなたの特徴を転職先に伝えて面接の交渉をしてくれるのです。
希望の求人がない場合でも、お仕事ラボを利用してみるというのもよいかもしれません。
７章 まとめ
今回は、薬剤師の転職理由、転職が厳しくなっている原因、転職に失敗しやすい理由、薬剤師に求められる資質や転職のコツについて解説しました。
この記事の要点を整理すると以下のようになります。
・薬剤師が転職したいと感じる瞬間は以下の５つです。
転職したいと感じる瞬間１：残業時間が長すぎる。
転職したいと感じる瞬間２：人間関係に不満がある。
転職したいと感じる瞬間３：仕事内容に不満がある。
転職したいと感じる瞬間４：患者からのクレームに耐えられない。
転職したいと感じる瞬間５：他に労働条件がいい場所を見つけてしまった。
・薬剤師の転職が厳しい原因は以下の３つです。
原因１：薬剤師の増加によるもの。
原因２：患者の受診率の低下/需要の低下によるもの。
原因３：薬価改定などの影響によるもの。
・薬剤師が転職に失敗してしまう理由は以下の３つです。
理由１：転職回数が多いこと。
理由２：理想が高いこと。
理由３：年齢が高いこと（４０代以上の薬剤師）。
・薬剤師が転職において求められる資質は以下の５つです。
資質１：調剤経験が求められることが多い。
資質２：コミュニケーション能力が求められている。
資質３：在宅医療の経験が求められ始めている。
資質４：管理薬剤師の経験が求められることもある。
資質５：学習意欲の高さが求められることもある。
・薬剤師が転職の厳しさを超えるためのコツは以下の３つです。
コツ１：自己分析をする
コツ２：実際に足を運んでみる
コツ３：転職エージェントを利用する
この記事が、薬剤師の転職の実態について知りたいと悩んでいる人の助けになれば幸いです。
以下の記事も参考になるはずなので、ぜひ読んでみてください。
